食中毒報告数、寄生虫アニサキスが最多…病原菌や「ノロ」上回る

食中毒報告数、寄生虫アニサキスが最多…病原菌や「ノロ」上回る

2018年の食中毒の報告件数のうち、海の魚介類に寄生し、激しい胃痛などの原因となる寄生虫アニサキスが、ウイルスや病原菌を抜いてトップになったことがわかった。厚生労働省が13日に公表した。

 アニサキスはサバやアジ、サンマなどの主に内臓に潜み、刺し身などの生食で体に入る。約3週間で排出される間に、胃や腸に激痛を起こすことがある。内視鏡で除去する治療法が一般的だ。死亡例はない。

 厚労省によると、18年の食中毒の報告総数は1330件。そのうちアニサキスは468件で、2位の病原菌カンピロバクター(319件)、3位のノロウイルス(256件)を上回った。18年はカツオ由来の報告が多かった。

 一方、アニサキスは感染が広がらないため、患者数は478人で、ノロウイルス(8475人)やカンピロバクター(1995人)を大きく下回っている。

 報告件数が増えた背景には、食品衛生法に基づく国への届け出の項目に、13年からアニサキスが明示されたことが影響しているとみられる。アニサキスは十分な加熱や冷凍処理で感染力を失うが、しょうゆやワサビ、酢締めでは効かない。厚労省は十分に処理された魚介類を選んで食べるよう注意を呼び掛けている。

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